被毛の匂い
被毛の成分
被毛は20種類のアミノ酸から出来ています。分子量一万以上のものをタンパク質と言いそれ以下の分子量のものをペプチドと言います。分子量10万という大きさは1,3km対わずか1mmの大きさになります。被毛内部にあるアミノ酸のサイズは様々ですが分子量300〜2000が収着しやすく被毛内部に入りやすく流出にくいサイズです。健康な被毛を保つことが出来ます。アミノ酸の分子量サイズがたくさん集まった状態をポリペプチドと言います。
被毛の臭い(セーター)と犬臭の違いは
アフガンの被毛でセーターを作った人がいます。犬特有の被毛臭があり、なじめないとの報告がありました。実は被毛には独自の臭いがあるのです。シャンプーしてすぐに、自分の鼻を被毛に近ずけると独特の被毛臭を嗅ぐことが出来ます。被毛自体に臭いがあるのです。被毛の20種類のアミノ酸の中のプロリンやトリプトファンは臭いがあるのです。臭いは2っ以上の臭いが混ざると威力を発揮します。香料のないシャンプーで洗っても被毛臭があるのはアミノ酸に臭いがある為なのです。
犬臭 犬臭はアポクリン腺から分泌された汗が常駐菌により分解された臭いです。アポクリン腺は性的臭腺とも言われ、犬はアポクリン腺の臭いに夢中になります。人間のアポクリン腺の部位は腋の下や乳首、陰部に存在します。エクリン腺で汗を出して体温調節をすることが人間は出来ますが、犬はエクリン腺が足の裏ぐらいしかなく汗で体温調節は出来ません。人間はアポクリン腺を文化の発達と共に退化させたのではあるまいか?の仮説がダーウイン以後取り上げられています。アポクリン腺は精神的緊張により発汗の量が多くなります。
人間界では無臭文化がより進展します。口臭や体臭、部屋臭、洗濯物臭など消臭グッズが発売されています。消臭グッズは対人関係の不確実を無くす為との心理報告があります。
夏場に皮膚病が多いのは
アポクリン汗は分泌された時はわずかに臭うですが,温度、湿度,時間の経過と共に常駐菌により分解され犬臭になります。又弱酸性で分泌されたアポクリン腺汗は時間の経過と共にpH9迄アルカリ化します。皮膚病が夏場に多い理由なのです。犬種により朝シャンプーしても午後には犬臭の出る仔がいます。シャンプーは毎日でも洗えるとゲルミノでは提唱しています。 |
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