被毛の知識

 被毛の不思議

被毛の役割と構造

本来の被毛の目的は体表から熱が逃げるのを防ぎ、物理的、科学的損傷や紫外線から体を守り様々な色や文様を生み出し、ときにはフェロモンや臭い物質の拡散に関わり犬同士のコミュニュケーションの助けとなる多様な機能を持っているのです。被毛は死んだ細胞にもかかわらずにです。

人間も朝、鏡に向かいヘアースタイルに莫大な時間を費やします。DHモーリスは頭に体毛がのこったのは直立歩行が可能になり文化が発達した為、性の信号として髪が残った?サッカー選手のヘアースタイルは独特ですが瞬時のパスはヘアーを見て判断するのではないでしょうか?(被毛の知識 アポクリン腺はなぜ退化したかの考察より)

被毛の再生機構

注目すべきは他の臓器が1回のみしか作られないのに対し被毛や皮膚は何度も何度も発生過程を繰り返す再生機構を持っているということです。

犬は成長期をすぎると(成体)細胞の増殖をとめてしまう。頭の大きさや体高が停止する。内蔵臓器も増殖を止めてしまうのです。しかし被毛や皮膚細胞は生涯に渡り繰り返し細胞増殖を続けるのです。被毛はどんどん伸びては成長期、退行期,休止期を経て抜け落ちます。休止期の毛母細胞は消失して新たに毛母細胞が生まれ被毛が生え変わるのです。

ストリッピング理論

強制的に被毛を抜くことにより再生機構が働き新たな毛母細胞が生まれ、被毛が生え

変わる際、太さやメラニンの色の深みを増すことが出来るのです。おもにテリア等のハッシュコートの抜毛法です。ゲルミノシャンプー、リンスで被毛の深みを増すことが出来、メラニンの明度、彩度をアップすることが出来ます。展覧会では深みを出す為の目的としてゲルミノを使用されているお客様がいますし、トリミングサロン様での差別化に貢献出来る物と信じます。

換毛は日長変化に応じて(プロラクチン)などのホルモンバランスが変化し被毛が生え変わると言われています。冬毛、夏毛で犬種や住宅環境により個体差が出ます。デオキシリボ核酸(DNA)は親から仔に受け渡されるだけではなく,細胞が分裂する時にもそのコピーが2つの細胞に正確に受け渡される。皮膚は基底細胞で生まれた新細胞が約20日を経て皮膚表面からハガレ落ち生涯に渡り繰り返します。人間より約1週間速く代謝すると言われています。